【レビュー】こわいほどよく当たる 夢占い事典
レビュー第4弾は、セラピスト・武藤安隆先生のご本です。
心に悩みを抱える人を数多くケアしてきた先生ならではの、夢にその人の心理状態が関わっていることをわかりやすく学べる一冊でした。
今回は
こわいほどよく当たる 夢占い事典(武藤安隆著)
を読了しました。
著書の構成・レビュー
本書は第1部と第2部からなり、第1部は夢に関する実例と読み解き方を紹介。第2部で実際のキーワードの意味を解説しています。
心理を端的に反映しているため、「逃げぐせ」のある人は「逃げる」夢を多く見るという内容。
「大切なことは夢からしっかりと自分の特徴を読み解くことであり、潜在意識を放置してはならない」という重要なアドバイスが得られました。
第2部は夢占いのページで、キーワードごとに意味が書かれています。心理を反映した夢判断となっているので、前回のマドモアゼル・愛先生の占星術的観点とは違った切り口に注目です。
要チェックポイント
今回、重要と感じたポイントとして
自分の間違いや誤解を正したり、真実を教えてくれる夢もある
この2点が重要なポイントかと思います。
夢が自分の心や将来にとって重要なメッセージを教えてくれるとして、「不安夢」など本サイトでもおなじみの夢の分類を取り上げており、以下の2つの分類は初めて目にする内容でした。
「展望夢」と呼ばれるものは、子どもの頃に憧れた職業や将来のイメージが夢に表れるもので、そのまま予知夢になるわけではありません(夢に向かって努力をしなければ実現しない)が、自分の選びたい道がすでに夢に現れていると判断できます。
「訂正夢」は表面意識の偏りを訂正してくれる夢。たとえば異性が苦手な人が「自分は異性にことごとく嫌われる」と思い込んでいた場合に、逆に異性から褒められたり喜ばれたりする夢を見るというもの。異性が自分を嫌っているという表面意識が間違いであることを教えてくれているのですね。
本書の感想
夢には自分の願望や「このままではいけない」という危機感、将来への不安などさまざまな心理が反映されているといいます。
私自身、アイドルに話しかける夢を新年早々に見てしまったので、刺激夢ばっかり見てるな~とガッカリ。
でもその一方でちゃんとした初夢が本書でいうところの展望夢にあたっているようなので、「自分は適当に毎日を生きているように見えて、ちゃんと将来のことを考えているんだな」と、少し自信が持ててきました。
今回の「こわいほどよく当たる 夢占い事典」は、単なる夢の解釈ではない深い意味について掘り下げています。心理学に基づく分析に興味がある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。